甲状腺がんについて

甲状腺がんとは?

甲状腺がんは甲状腺組織にがん(悪性)細胞が発見される疾患です。甲状腺はのどの根元にあります。甲状腺には、左右それぞれの側に一つずつ、二つの葉があります。甲状腺は体が正常に機能するのを助ける重要なホルモンを作ります。いくつかの因子が甲状腺がんの発生するリスクを増大させる可能性があります。甲状腺がんは25歳から65歳までの人により多く起こります。

乳児期もしくは小児期に頭部および頸部に放射線を浴びたことのある人、あるいは放射線療法を受けたことのある人に、甲状腺がんの発生する可能性がより高くなります。がんは放射線を浴びてから早ければ5年後に、あるいは20年以上も後に起こる可能性があります。

甲状腺腫(肥大した甲状腺)をもっている人、あるいは甲状腺疾患の家族歴をもつ人は、甲状腺がんが発生するリスクも高くなります。甲状腺がんは男性よりも女性に起こることが多いがんです。

甲状腺がんには、主として四つの種類があります。

  • 甲状腺乳頭がん
  • 甲状腺濾胞がん
  • 甲状腺髄様がん
  • 甲状腺未分化がん

甲状腺がんの原因

甲状腺がんの原因はよくわかっていません。大量の放射線被曝が甲状腺がんを引き起こすことは確かですが、酒やタバコが危険因子というわけではないようです。

乳幼児期に頭頚部に放射線照射を受けると甲状腺がんの確立が高くなります。放射線療法の5年後から遅い例では25年経ってから発症したという例もあります。甲状腺肥大がある場合も甲状腺がんのリスクが高くなります。また、女性のほうが男性より発症率は高いのです。

また、アジアの人の発生率は他国に比べて高いのですが、日本人は海藻などのヨードの摂取量が多いためか、甲状腺の病気については比較的性質の良いものが多いようです。ヨードの摂取量が不足している地域では怖いタイプの甲状腺がんが増えるようです。ヨードは甲状腺ホルモンの材料になる物質ですが、ヨードを十分にとっている地域では、同じ甲状腺がんでも「怖くない」タイプが多いのです。ヨードは、甲状腺ホルモンの材料になるものですが、ヨードの摂取過多は、逆に甲状腺ホルモンの産生を抑制してしまいますので、昆布などの摂り過ぎは要注意です。

後出の甲状腺髄様がんの場合は、先天的な遺伝子の異常があることがわかっています。家族にこのがんの患者さんがいる場合は、この遺伝子を持っているかどうかの検査が可能です。遺伝子が見つかった場合は、あらかじめ安全に甲状腺の手術を受けるなどの対策をとることで、甲状腺髄様がんを予防することができます。

甲状腺がんの症状

甲状腺がんの症状は通常前頚部にしこりを触れるだけです。長年放置して大きなしこりとなると目でみただけでわかるサイズになりますし、また周囲臓器への圧迫症状を呈することもあります。

ただ、前頚部のしこりで甲状腺の腫瘍と判明してもそのすべてががんではなく、良性のもの(腺腫、腺腫様甲状腺腫など)とがんとの比率は約5:1です。また、まれに声が嗄れたり、頚部のリンパ節転移などを契機に甲状腺がんが発見されることもあります。また、何らかの理由によりとった胸部CT検査で偶然甲状腺腫瘍が発見され、精査の結果がんがみつかることもありえます。

ただし、以上のことは甲状腺分化がんの場合であって、未分化がんでは急激な増大、痛み、息苦しさなど多彩な症状を呈します。

  • 甲状腺にしこりができる
  • しこりが徐々に大きくなってくる
  • 唾液を飲みこむと、上下に動く
  • 頚部の所属リンパ節が腫れてくる
  • 声がかすれる
  • 急速に大きくなることがある

甲状腺がんには、主として四つの種類があります。

甲状腺乳頭がん
最も多いタイプで、全甲状腺がんの80%以上を閉めます。進行も遅くほとんど転移しません。
甲状腺濾胞がん
乳頭がんについで多い種類ですが、乳頭がんと同じく予後は良好です。乳頭がんと濾胞がんをあわせて分化がんと呼びます。
甲状腺髄様がん
上記2つの分化がんに比べると悪性度が高いのですが、下の未分化がんほど悪性度は高くありません。遺伝子の異常が関係していることは前述した通りです。可能性がある場合には、あらかじめ検査を受け、予防することが可能です。
甲状腺未分化がん
すべてのがんのうちでも、最も増殖スピードが速く、治療成績も良くありません。ただ、このがんはごくわずかしかありません。また、分化がんが、長年放置されたために変化したものとも考えられており、分化がんの段階で手を打てば、心配はいらないことになります。

甲状腺がんの診断・検診・経過観察

手で触る触診以外に超音波検査(エコー検査)、CT検査などが補助診断法として有用です。また、しこりに細い針をさしてがん細胞の有無を調べる穿刺吸引細胞診は信頼性も高く、組織型の推定にも有力な情報を提供してくれます。また、目的に応じて甲状腺シンチグラフィ、MRI検査などもおこなわれます。

また、髄様がんでは血中のカルシトニンやCEAといった検査値が高くなりますので、診断は容易です。髄様がんでは遺伝性のことがあるので、その家族の方で無症状の髄様がんが発見されることがあり、髄様がんの遺伝子診断も技術的に可能になってきています。

  • 視診・触診が重要
  • 血液で甲状腺機能を調べる
  • 超音波検査で構造をみる
  • 注射針で細胞をとり、悪性がどうかをチェック
  • CTでがん細胞の浸潤の有無をチェック
  • 血中サイログロブリン、腫瘍マーカー(CEA)もめやす

甲状腺がんの主な検査方法

血液検査
甲状腺ホルモン(T3,T4)、甲状腺自己抗体(橋本病、バセドー氏病のチェック)、サイログロブリンなどのほか、カルシトニン(髄様がんで上昇)、コレステロールなど、甲状腺の機能異常に関する検査で、他の病気との関係も検査します。
超音波エコー検査
甲状腺は放射線の影響をうけますので、放射線の被爆なしに甲状腺やリンパ節の様子を無痛で診断できます。但し、検査者の技量、経験により診断の精度に差が出やすい検査です。
穿刺吸引細胞診
注射で甲状腺の細胞を採取して診断します。甲状腺がん、良性腫瘍の診断ができます。超音波検査と併用してより正確な診断が可能になります。
CT, MRIの検査
頚部CT, MRIでは腫瘍のサイズやリンパ節への転移、気管や食道への転移の有無もあわせて確認します。胸部CT, X線検査では、肺転移の有無を確認します。
シンチグラフィ検査
甲状腺がんの性質、遠隔転移の確認をします。
内視鏡検査
甲状腺がんが声帯や気管、食道に影響しているかどうか確認します。
病理組織検査
悪性リンパ腫や未分化がんなどの特殊な甲状腺がんの疑いがあって、診断が難しい場合に確定ために行う場合があります。

甲状腺がんの治療

甲状腺がんの治療は、一部の未分化がん以外では外科手術が有効です。甲状腺全摘(甲状腺をすべて切除)と頚部リンパ節切除を行う手術方法から甲状腺部分切除(がんを含む甲状腺を部分的に切除)のみを行う手術方法まであり、がんの種類、大きさ、個数、リンパ節転移の有無、他臓器への転移の有無などから適切な手術を選んで行います。すなわち、がんが小さく、リンパ節や他臓器に転移を認めないものは部分切除を行い、がんが甲状腺全体に拡がっていたり、他臓器に転移している場合には全摘を行い、手術後の放射性ヨード治療ができるようにするなどです。また近年、がんの大きさが1cm以下の甲状腺がん(微小がんと呼びます)は性質がおとなしく、生涯にわたりがんの進行がほとんど見られない場合もあり、手術を行わず経過を定期的にみることもあります

甲状腺がんの主な治療法

手術療法
がんを切除します
放射線療法
高用量のX線または他の高エネルギー線を用いてがん細胞を殺します
ホルモン療法
ホルモンを用いてがん細胞の増殖を止めます
化学療法
薬剤を用いてがん細胞を殺します

化学療法について

化学療法とは、一般的な言い方をすれば抗がん剤治療です。抗がん剤を投与してがん細胞を殺す治療法です。

しかし、抗がん剤治療には、吐き気・嘔吐・脱毛などのさまざまな副作用が生じます

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