乳がんについて

がんとは?

乳がんとは、乳腺上あるいは皮膚、脂肪層にできる腫瘍を指します。いわゆる乳房組織に発生するがん腫です。乳房は皮膚と脂肪層と乳腺で構成されています。乳がんは、世界中でよく見られるがんで、西側諸国では女性のおよそ10%が一生涯の間に乳がん罹患する機会を有します。それゆえ、早期発見と効果的な治療法を達成すべく膨大な労力が費やされています。また乳がん女性患者のおおよそ20%がこの疾患で死亡します。

日本でも乳がんは増加の一途をたどっており、胃がん、大腸がん、肺がん、肝臓がんに次いで5番目に死亡率が高いがんとなっています。

乳がんの原因

2つの遺伝子、BRCA1とBRCA2は家族性の乳がんと関連しています。この家系の女性でこれらの遺伝子が発現している者はそうでない女性に比べて乳がんに罹患するリスクが極めて高いです。(P53遺伝子突然変異の)Li-Fraumenid症候群もまた同様で、全乳がん患者の5%にこの症候群が見らます。他の遺伝因子は乳がんでは散発的に見られるだけです。
日本における乳がんの原因としては、以下のものに大きな原因があるようです。

遺伝の影響

血縁者に乳がんになった人がいる場合、リスク度は高まりますので丁寧な自己検診を欠かさないようにしましょう。

女性ホルモン“エストロゲン”の影響

  1. 早い初経・遅い閉経

    栄養状態が良くなったので以前と比較すると月経期間が長くなりました。そのためエストロゲンの作用を受ける期間が長くなり、がん発生に影響を与えていると考えられています。

  2. 妊娠・出産経験の有無

    妊娠をすると、“プロゲステロン”という女性ホルモンが優位になるため、エストロゲンの影響が少なくなります。妊娠・出産の経験のない人はエストロゲンの影響を受けやすいといわれ、がん発生のリスクが高くなるようです。

  3. 出産年齢の高齢化

    エストロゲンの分泌のピークである10〜20歳代に妊娠・出産を経験すると、エストロゲンの影響を受けにくくなります。
    近年にみられる出産年齢の高齢化でエストロゲンの影響を受けやすくなります。

  4. 外来性エストロゲンの影響

    排気ガス、殺虫剤などにはエストロゲンによく似た構造の物質が含まれていて、これらが体内に入るとエストロゲン同様の影響を及ぼすと考えられています。

  5. 食生活の欧米化

    特に動物性脂肪摂取量の増加が問題視されています。肥満も乳がんを誘発する一原因とされています。

また、乳がんは上記でも記したとおり遺伝的要素が強いといわれてきましたが、最近、がん抑制遺伝子と呼ばれる乳がんの発生を抑える特殊な遺伝子が見つかり、乳がんにかかる人の多くは、その遺伝子が欠損していることもわかってきました。
このように、乳がん発生の遺伝的要因も、次第に解明されつつあります。

乳がんの症状

乳がんは、内臓にできるがんとは違って、からだの表面近くにできるため、比較的自分で発見しやすい、あるいは発見することが可能ながんです。乳がんの代表的な症状は、乳房の硬いしこりです。ほかに乳頭からの異常分泌や乳頭部の湿疹やその周囲のただれ、がんが周囲に広がると現れる乳房・乳頭の変形(くぼみやひきつれなど)が見られます。
また、乳がんは他のがんの場合とは違い、かなり進行しても、食欲がなくなる、痩せるというような全身症状はほとんどありません。

  1. 乳房のしこり

    乳房のしこりは、乳がんの代表的な症状です。乳房の中に硬いしこりとして触れて確認できますが、その性状は様々です。乳がんが5mm〜1cmくらいの大きさになると、自分で触れて気が付く「しこり」になります。
    しかし、しこりが触れられても、その全てが乳がんの症状ではありませんので定期的な自己検診で早期発見に努めてください。

  2. 乳房のへこみなど皮膚の変化

    乳がんが乳房の皮膚近くまで達すると、がん組織の真上にある皮膚がひきつれてへこみます。えくぼのような“くぼみ”や“ひきつれ”、乳首のへこみなどが見られるようになります。また表面の皮膚が、炎症を起こしたときのように赤くはれることもあります。鏡の前でゆっくりと腕を上下することで自己検診ができます。

  3. わきの下のリンパ節の腫れ

    がん細胞が乳房からリンパ管を通って腋下を通り、鎖骨の下の静脈に合流するリンパ液の流れにのり、途中のリンパ節にひっかかった時にリンパ節転移を起こします。
    乳がんが進行すると、血管やリンパ管などの周囲に影響が徐々に広い範囲に及び転移をおこします。
    リンパ節にひっかかったがん細胞が増えると、そのリンパ節は腫れ、リンパ液の流れが滞るため、腕のむくみといった症状も見られるようになります。

  4. 乳頭からの分泌物

    乳頭から分泌物、時に血液の混じった分泌物が出ることがあります。

乳がんの診断・検診・経過観察

壮老年女性の検診は増加しているのにも関わらず、多くの女性が乳癌に最初に気づくのはかかりつけ開業医などが乳房のしこりを発見する時です。

一般的な乳がんのスクリーニング検査としては、問診、触診、軟X線乳房撮影(マンモグラフィー)、超音波検査等が実施され、臨床的に疑いが生じると、生検が実施され組織学的診断により癌かそうで無いかが判別されます。生検は普通、超音波装置の誘導で細い針を挿入するか、直接芯の太い針を挿入するかのいずれかで、乳癌の診断は生検の結果で確定します。

病理医はふつう、腫瘍の組織型と、顕微鏡的なレベルの進行度合い(浸潤性であるか否か、など)を生検の報告に記述しています。浸潤性乳癌の殆どは腺癌(adenocarcinoma)であり、その中で最も普通の亜型は浸潤性腺管癌(infiltrating ductal carcinoma ICD-O code 8500/3)です。他の亜型としては浸潤性小葉癌(infiltrating lobular carcinoma ICD-O code 8520/3)などがあります。稀に、腺がん以外のがん腫(や、癌腫以外の悪性腫瘍)がみられます。

診断が付くと、次はがんの病期の判定に移ります。腫瘍の広がり具合と、浸潤や転移の有無を病期判定の尺度とします。

乳がんの治療

乳癌の治療は原則的には外科手術であり、化学療法や放射線療法が併用されることもあります。

外科手術

腫瘍のタイプと病期(ステージ)によって、乳腺腫瘤摘出(lumpectomy, しこりのみを摘出)か乳房を大きく切除する必要があるかが分かれます。外科的に完全に乳房を切除する方法は乳房切除術と呼ばれます。

標準的な術式では、執刀医は手術で腫瘍を確実に切除できるよう、腫瘍の周囲の正常組織を含めて組織を切除することで目的を達成します。組織切除に明確な余地が無いと、更なる切除手術が必要になります。場合によっては前部胸壁を覆う大胸筋の一部を切除することがあります。

判断によっては、腋窩リンパ節も手術の際に切除されます。過去においては、がんが広がらないように10〜40個もの広範囲に腋窩リンパ節が切除され、術後合併症として切除した側と同側の腕に、リンパ切除によるリンパ系の広範囲なリンパ節に障害が及ぶことにより、リンパ浮腫の発生が繰り返されました。近年ではセンチネルリンパ節判別法が普及してリンパ節の切除は少なくてすむようになり、この術後合併症は減少しています。

化学・内分泌療法

化学療法は、主に術前・術後の補助化学療法や進行・再発乳癌の治療に用います。また乳がんはエストロゲン依存性であることが多いことから、エストロゲン依存性の乳がんの場合、抗エストロゲン剤であるタモキシフェン、アロマターゼ阻害剤等を用います。

放射線療法

放射線療法は、主に転移リンパ節、遠隔転移の治療に用います。

分子標的治療

病理検査でHER-2陽性の場合、モノクローナル抗体療法も行われます。

今日においては、次に述べる様式が推奨されています。この様式は二年置きに開催される国際会議の、スイスのSt.Gallenで開催された会議で議論され、その議論は世界規模の研究の中心で実際に行われた結果に基づいています。病理区分(年齢、癌の種類、大きさ、転移)で患者を大きく高リスク群と低リスク群とに判別し、その後で施す治療の取扱い基準をそれぞれ違うものを施します。次に要点を示します。

  1. 乳房温存術(乳腺腫瘤摘出術, 乳房の四分の一切除)の場合に生じる、高い局所再発リスク(〜40%に発生)は胸部の放射線療法で減少する。
  2. リンパ節に浸潤していた場合に生じる、高い癌死亡リスク(30〜80%)は全身療法(抗ホルモン療法あるいは化学療法)で減少する。
  3. 若い患者において最も有効な全身療法は化学療法である(通常はregimentが選択され、CMF、FAC、ACあるいはtaxolも使用される)。
  4. 壮老年の患者において最も有効な全身療法は抗ホルモン療法(tamoxifenやGnRH-analogues)である。
  5. 化学療法は患者の年齢が65才を越えると増加する。
  6. エストロゲン受容体を持たない腫瘍の患者の場合最も有効な全身療法は化学療法である。
  7. エストロゲン受容体を持つ腫瘍の患者の場合最も有効な全身療法はホルモン療法である。

幾つかの種類の腫瘍については全身療法は推奨されません。また、浸潤されたリンパ節が殆ど無い場合は、乳房切除術や放射線療法は推奨されません。進行乳癌には三つの治療様式(外科手術、放射線療法、全身療法)を組み合わせるのが良い結果をもたらします。

化学療法について

化学療法とは、一般的な言い方をすれば抗がん剤治療です。抗がん剤を投与してがん細胞を殺す治療法です。

しかし、抗がん剤治療には、吐き気・嘔吐・脱毛などのさまざまな副作用が生じます

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